このお店は手軽に安く手作り料理でお酒が楽しめる場所です。
居酒屋にはいろいろなタイプがありますが、目指したものは和んだ温かい家庭のような場所づくりでした。
どんなお店を開くべきかを考えているときに私の中には一つの原風景がありました。
仲の良い近所の仲間が、「今日もあいつの店に行って呑もうか、気楽で良いよな。」と言ってみんなが来てくれて、気兼ねなく心行くまで楽しんでいってくれるそんなアットホームな町内の溜まり場のような飲み屋のイメージでした。
手作り料理と手軽な価格のドリンク類でだいたい¥2000で気持ちよく飲んで帰れるお店だったら、何度も足を運ぶことができます。
例えば、「給料日前だけどあの店に行って呑もうか?」と誘い合って、それぞれの予算に合わせて自由に呑める場所が溝の口にあったら、という思いから、かっぽうぎ溝の口店が生まれました。
かっぽうぎはミドルエイジの女性スタッフが厨房、ホールをすべてこなしています。
どうして、学生のアルバイトを使わないのでしょうか?それにはこんな理由があります。
若い女性がいれば、華やかな雰囲気になるんですが、接客面やお客さまへの心配りの面ではどうしても人生経験が年配者には追いつかないのです。「安く呑めれば何でも良い。」と思っていらっしゃる方も中にはありますが、弊店を訪れてくださる団塊世代のお客さまはただそれだけではありません。
安心感、温かみを感じることができるお店を基本的にはお探しになっておられて、「安い値段で呑める」ということだけが魅力ではないということです。あまりに全体の雰囲気が若くて騒々しいだけでなく、経験不足のためにお客さまへの配慮の足りない店はどんなに安い値段であっても何度も足を運ぼうとは思いません。
お客さまが気持ちよく過ごしていたけるように目に見えない小さな配慮、絶やさない笑顔、一生懸命さ、をごく自然に出せるのは人生経験が豊富な「お母さん」が良いのです。
いくつになっても「お母さん」と「子ども」の関係は変わることがありません。お母さん=癒しだと思っているのです。
そんなことから弊店では女性スタッフが長年の経験で培ったお袋の味と笑顔をご提供しているのです。
毎日でもちょっと顔を出してみようかな、と思っていただけるようにするには、ただ安いだけではなく、落ち着いて和める時間が間違いなく在ることが大切なのだと思います。
お料理はすべてお母さんの手作りの味です。
牛スジ豆腐煮、厚焼き玉子、ポテトサラダなどメニューはごく普通の家庭のお惣菜ですが、毎日食べても飽きないのがお母さんの味です。料理を運ぶおばちゃんの笑顔と優しい声がこれをまた格別のスパイスとなり、さらにおいしい料理になるのです。
その心のこもった手作り料理がすべて¥380以下で提供されます。
だから、かっぽうぎには今日もまたふっと立ち寄りたくなる温かさと幸せがあるのです。
ポケットの小銭で味わえる小さな幸せをあなたにもお届けしたいと思います。ぜひ一度足をお運びになってみてください。

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